BlackBerryは米国時間4月12日、半導体メーカーQualcommに支払われたロイヤリティの返金として、8億1490万ドルを受け取る裁定を勝ち取ったことを明らかにした。
仲裁手続きの末に下されたこの裁定によって、両社間のライセンス供与に関する紛争は、事実上終結する。両社は、BlackBerryからQualcommに支払うロイヤリティが、ライセンス料支払額の上限を定めた合意に含まれるか否かで争っていた。別の言い方をすれば、BlackBerryは過払い分の返金を受けられるかどうか、ということだ。
Qualcommは裁定に納得はできないとコメントしつつも、この裁定には拘束力があり、控訴はできないことも認めた。
また、同社はこの仲裁裁定が「他の任意のライセンシーとの契約に影響を及ぼすことはない」と述べた。
Qualcommは、Appleとの間でもライセンス契約に関する訴訟を抱えている。
この裁定は、何年も前から携帯電話市場における存在感の低下という問題に取り組んできたBlackBerryにとって、1つの勝利と言える。2009年には携帯電話端末の総販売数の実に5分の1近くを占めていたBlackBerryだが、いまやそのシェアは0.5%にも満たない。
なお、今回定められた8億1490万ドルは暫定的な支払額だ。仲裁手続きの一環として、最終的な金額は、次回の聴聞において、金利と弁護士費用を加算した上で決められる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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