スマホは大好きなのに通話は嫌い--増える「電話恐怖症」の現実 - (page 3)

Gael Fashingbauer Cooper (Special to CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2017年04月19日 07時30分

 もちろん、筆者が同世代の人々を代表して意見を述べることはできない。今でも、1980年代のときと変わらぬ速さで電話番号をダイヤルしたり、実際に電話に出たりする人もいる。彼らが、このかつては普通だったスキルを、昔流行ったローラースケートのようにさび付かせていないことに筆者は感心している。

 ニューヨークに住む38歳のテレビプロデューサーのLesley Grossmanさんは、次のように語っている。「若い同僚の中には、自分の送信した電子メールに何日も返事がないと驚く人がいる。私は、実際に音声でコミュニケーションをとるために電話が存在することを、彼らにいつも思い出させているような気がする。十中八九、電子メールへの返信を待つのではなく電話をかけるだけで、はるかに早く返事をもらえる」

スピードの必要性

 電話をかけることをためらうのは、必ずしも若い従業員だけではない。

 西海岸の大規模な大学に勤務するKristin Burnsさん(53歳なので、電話が不可欠だった時代のことも覚えている)は、「ビジネスに関しては、電話で会話するよりも、電子メールの方が価値が高いことを私はずっと前に確信した。管理者、そして、30人を超える教職員の問題を解決する管理部門のトップとして、私はほかのスタッフにもそれを納得させることができた。ここでは、メールを送ることが実に文化になっている」と話す。

 生物学を専攻しており、医科大学への進学を予定しているPammerさんは、テキストメッセージの手軽さとスピードによって、企業の世界でも電話離れが進むと考えている。

 「ティーンエージャーや若者と連絡を取りたければ、彼らと同じプラットフォームやコミュニケーションスタイルを利用した方が簡単なのは明らかなこと。結局のところ、簡単で素早く済むことの方が、実際に遂行される可能性が高い」(Pammerさん)

 もちろん、医療分野でのキャリアを選択したことは、彼女が電話をかけなければならない頻度に影響を及ぼすかもしれない。深刻な診断結果を患者にテキストメッセージで伝えることは考えにくいが、患者との対話がそれほどない医療職もたくさんある。

 Stephens氏はPammerさんのように電話が嫌いな人に対して、職業を慎重に選択するよう忠告している。

 「テキストメッセージで全てを成し遂げられる職業もおそらく存在するはずだ。だが、少なくとも時々はリアルタイムで会話しないと、一緒に働く人々と親しい関係を築くのは難しいと思う」(Stephens氏)

 筆者はどうかと言えば、「うまくいくまで、ごまかす」という心構えが効果的であることに気づいた。筆者は、職業人生を通して電話をかけてきたじゃないかと自分に言い聞かせる。そして、電話の相手は、筆者が緊張していることなど知りもしないのだ。

 とはいえ、この記事を読まれたら、緊張していることがばれてしまうが。

電話をかけるのが怖い人に試してもらいたいアドバイス

  • Stephens氏は「とにかく電話をかけること。最悪でも、ノーと言われるだけのこと」という。筆者の個人的なアドバイスはこうだ。特定の日にやらなければならない3つのことのリストを作成して、厄介な電話をかけることもその1つに加える。これによって、電話をかけざるを得ない状況になる。3つのこと全てを完了出来なかった場合、それでいいのか自分に問いたださなければならなくなるからだ。
  • タイミングが悪い電話なら、相手は応答しなくてもいいのだと割り切ろう、とStephens氏は述べる。筆者も、たぶん相手は出ないだろうと思うことにしているし、実際に応答がなければ、音声メッセージを残すだけのことだ。皆さんも、そう考えてみてはどうだろう。
  • Stephens氏は、事務的に必要な目的でかける電話なら迷惑にならないと指摘する。医者の予約を取ったり、車を整備に出したりするときの電話であれば、筆者も気が楽だ。今では、小さい娘のためにやってやることがいろいろとあるので、もっとかけやすくなっている。「母親モード」に切り替えると、だいぶ自然に電話をかけられるようだ。
  • 「電話の方が早く答えを得られる。話を進めやすくなるし、次の見込み客に移ることもできる」とStephens氏。筆者は営業職ではないが、「困難には決然と立ち向かえ」。という言葉を聞いたことがある。自分が苦痛に感じることはただちに済ませ、乗り越えてしまおう。そういう意味だと筆者は解釈している。やり終えたときの安堵感は、苦労に見合うはずだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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