AIは人間がさまざまなことをするのを助けてくれる。
元Google社員の1人がそのリストに新たな項目を追加しようとしている。具体的には、人々がTwitterやFacebookでより魅力的な投稿ができるように支援することだ。
かつてGoogleソーシャルアプリの製品統括者を務めていたBindu Reddy氏は米国時間3月23日、新たなサービス「Post Intelligence」を開始した。このサービスはAIを利用して、ユーザーが自分のソーシャルメディア投稿でより多くのエンゲージメントや「Like」(いいね!)を獲得できるように支援する。TwitterとFacebook、およびPinterestをサポートする。
Post IntelligenceをTwitterアカウントに紐づけると、ログイン時に、ユーザーがツイートで取り上げるべき記事などのコンテンツのフィードが表示されるようになる。これらのコンテンツは、ユーザーの興味や過去のツイート内容に基づいて選ばれる。ユーザーがツイートを作成すると、Post Intelligenceはそれを10段階で評価し、どれだけ人を引きつけられるかを予測する。また、そのツイートを投稿する最良のタイミングも提案してくれる。
「人々はソーシャルメディアに熟達するのは難しいと感じている。私たちはいつも機知に富んだツイートを投稿しエンゲージメントを獲得できるほど賢くない。多くの人はすぐにあきらめてしまう」(Reddy氏)
このところ、ソーシャルメディアはネットいじめの温床、偽ニュースの伝達手段、私たちの世界観を歪めて自分と異なる意見を遮断する目隠しになっているとして、批判を浴びている。しかし、「Google+」の構築に貢献したReddy氏はソーシャルメディア、特にFacebookやTwitterのような主にテキストベースのソーシャルメディアのさまざまな利点について、楽観的に見ている。そうしたソーシャルメディアは機知に富んだ意見の表明やアイデアの拡散を促すと、同氏は考えている。
Post Intelligenceはデスクトップコンピュータと「Android」スマートフォンで利用可能だ。iPhone向けのアプリは4月にリリース予定だという。
同ソフトウェアはユーザーの声や癖を非常に効果的に学習するため、ユーザーの代わりにツイートを自動作成できるようになる可能性もあると同氏は考えている。「『休暇を取るから、これから3日間は私の代わりにツイートしておいて』とPost Intelligenceに伝えられるようになったら、どうだろうか」(同氏)
このサービスは、Reddy氏が創設したソーシャルメディア広告プラットフォーム「MyLikes」をベースとするものだ。MyLikesを支えるAIは一般ユーザーにも有益だと同氏は考えた。この製品には、ブランドやソーシャルメディアの「インフルエンサー」向けバージョンも存在し、このバージョンはスポンサードコンテンツの魅力向上を支援する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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