楽天とテレファームは4月5日、自宅にいながらスマートフォン経由で無農薬野菜を栽培できるサービス「Ragri(ラグリ)」を開始すると発表した。料金料金は、送料込みで月々1000~2000円。
サービスの利用者は楽天会員IDでログインし、ほうれん草やスイートコーンなど育てたい作物と、生産地などから育ててもらいたい生産者を選択。作物を種や苗から育てていく過程を、リアルの畑と連動するオンライン上の“バーチャル畑”で確認しながら収穫を待つ。実際の作物の成育状況は、生産者から送られる写真やコメントで確認可能。収穫を迎えた作物は、産地直送で利用者の指定場所に配送される。
利用者がバーチャル畑に水や肥料をあげたり、草とりなどの世話をしたりすると作物の状態を示す「元気度」が上がる。同日に同じ作物を育てはじめた人たちの中で元気度が高い順に、より多くの収穫量を割り振られるという。ただし、バーチャル畑の元気度が低くても、各作物に設定している最低収穫量は届くとのこと。
料金料金は、送料込みで月々1000~2000円(種・苗の料金と栽培料金)。「楽天ペイ」で決済するため、そこで「楽天スーパーポイント」を貯めたり使ったりできる。また、台風などの自然災害により収穫ができないこともあるが、最低収穫量を下回った場合、支払われた栽培料相当額の楽天スーパーポイントを返すという(種・苗料は除く)。
Ragriは、2016年6月に楽天が出資を発表し、テレファームが運営していたサービス「遠隔農場テレファーム」をベースにしており、両社が共同でウェブサイトやサービス内容を大幅にリニューアルした。Ragriでは、生産者が消費者から特定の生産物の発注を前払いの形で受けてから作付をすることで、計画的な生産と収入の安定化を図る地域支援型農業(CSA:Community Supported Agriculture)を採用している。
今後は、生産者とのコミュニケーション機能の追加や、少量多品目の野菜詰め合わせプランの導入など、サービスの拡充を検討するとしている。また、新規就農者の支援も行う予定。テレファームはすでに新規就農者の採用や研修を愛媛県内で開始しており、今後全国に展開していく予定だという。
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