Wal-Mart Storesは、実店舗において店員不足などで十分な顧客対応が提供できない状況を解決する手段として、自律移動するショッピングカートという技術を編み出し、特許出願した。
さらにWal-Martは、店舗内でドローンを利用する方法も考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間3月16日に「METHOD TO CARRY AN ITEM WITHIN A RETAIL SHOPPING FACILITY」(公開特許番号「US 2017/0076354 A1」)として公開された。出願日は2016年9月13日。
この特許は、店舗内で顧客の求める商品を自律飛行するドローンで運ぶ技術を説明したもの。店頭の陳列棚に並んでいない商品を、バックヤードの在庫から顧客に届ける場面を想定している。
例えば、顧客が陳列されている商品の色違いやサイズ違いを求めたり、在庫はあるのに棚に並んでいない商品を求めたりした場合、この技術を利用すれば店員が対応できない状況でも販売機会を喪失せず、顧客満足度を低下させずに済む。
ドローンの種類について、クレーム(請求項)では「airborne drone」とあり、クアッドコプターのようなものを想定しているらしい。また、ビデオカメラや各種センサの情報で障害物を自動的に避けながら、店内の3次元(3D)地図を参照して飛行ルートを決める機能にも言及している。
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