中国の深センに本拠を置くXunlong Softwareが、「Raspberry Pi 3」の価格を下回る「Orange Pi」を発売したのは、2016年のことだ。ただしRaspberry Pi 3と違い、Orange PiにはWi-Fi機能が搭載されていなかった。
そのOrange Piに新モデル「Orange Pi 2G-IoT」が登場し、接続機能に関しては立場が逆になった。10ドルという価格にもかかわらず、無線LANとBluetoothだけでなく、開発者がモノのインターネット(IoT)に利用できる2Gアンテナが搭載されたのだ。
Orange Pi 2G-IoTは、先ごろ発売された「Raspberry Pi Zero W」に対抗する製品だ。Raspberry Pi Zero Wも価格は10ドルで、無線LANとBluetooth機能を搭載しているが、モバイルネットワークにはアクセスできない。
新しいOrange Piは、1GHzの「ARM Cortex-A5」プロセッサ(32ビット)、Vivanteの「GC860」GPU、および256MバイトのRAMを搭載している。
また、Wi-Fi(IEEE 802.11b/g/n)とBluetooth 2.1をサポートし、Raspberry Piと互換性のある40ピンGPIOコネクタを採用している。
そのほか、動画と音声の入出力やUSB2.0ポートも装備。また、2GアンテナはGSM/GPRSデータ接続をサポートし、SIMカードを挿入できるスロットももちろん用意されている。
オンラインショップAliExpressの商品説明によると、Orange Pi 2G-IoTは、「Android」「Ubuntu」「Debian」の各OS、およびRaspberry Piに対応しているという。
Orange Pi 2G-IoTとRaspberry Pi Zero Wは同じ価格だが、後者はRAMの容量が2倍の512Mバイトだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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