「Spy Monitor」は、Android端末が現在行っている外部との通信を検出し、その通信先である外部サーバを世界地図上に表示してくれるアプリだ。新規にインストールしたアプリはもちろん、プリインストールされたアプリが不審な通信を行っていないか、確認するのにぴったりだ。
アプリを開くと現在地を中心とした世界地図が表示され、そこから国内外の任意の地点に対して線が表示される。この線は任意の地点とのデータのやり取りを表しており、ズームすることによって詳しい位置のほか、実際に通信を行っているアプリのアイコンが表示される。
さらにアイコンをタップすると、具体的なプロトコルやサーバのIPアドレス、リモートホストなどの詳細情報が表示される。これらの情報を見ていくことで、どんなアプリがどの国にあるサーバと、どのような種類のデータをやり取りしているか、一目瞭然になるというわけだ。データはリアルタイムで更新されるので、アプリを操作しつつ、データがどのように変化していくかを確かめることもできる。
具体的な用途としては、プリインストールされているアプリの挙動チェックがある。自分でアクセス許可を与える新規インストールアプリと異なり、スマホを購入した時点でプリインストールされていたアプリについては、どのような権限が与えられており、どのような場合に外部との通信が発生するか、はっきりしないこともしばしばだ。本アプリを使えば、こうしたプリインストールアプリが行っている外部との通信を手軽に追跡できる。
本アプリ自体に通信をブロックする機能はないので、必要に応じてファイアウォールアプリを別途導入して通信をブロックしたる、あるいは対象のアプリをアンインストールするなどの措置を講じる必要はあるが、まずは最初の取っ掛かりとしては非常に有効だ。通信を行っていないにもかかわらず電池の消耗が激しい、あるいは転送量が消費されている場合に、その原因を調べるのにも重宝するだろう。
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