中東などからの旅客便で電子機器の機内持ち込みが制限されるようになったのは、爆発物が搭載されたタブレットを使うテロ計画がきっかけだったと、セキュリティ分野の情報筋がThe Guardianに伝えたという。
この制限措置は先週より実施されており、中東および北アフリカの数カ国の空港から離陸する米国および英国行き航空便で、携帯電話より大きい電子機器を機内に持ち込むことができなくなった。米国と英国の政府は先週、この禁止措置を発表したとき、テロへの懸念を理由に挙げたが、詳細は明かさなかった。
Appleの「iPad」にそっくりな端末を通して爆発物を機内に持ち込むテロ計画がきっかけとなって、関係当局はこの制限措置の実施に踏み切ったと、The Guardianは26日に報じた。その端末がiPadの筐体だったのか、偽のiPadだったのかは不明だ。その事件の発生時期や首謀者も明らかにされていない。
iPadを使ったこのテロ計画は、電子機器の機内持ち込みが禁止された複数の要因の1つだと、情報筋はThe Guardianに語ったという。
CBS Newsによると、2016年にソマリアのモガディシュ発の航空便でノートPCが爆発して機体側面に穴が開く事故が発生してから、米当局はテロリストが爆発物を家電製品に偽装するさまざまな方法を調査しているという。この事故では、機外に投げ出された1人の乗客が死亡している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」