ソニーは3月26〜27日、身体の動きを音にするウェアラブル型端末「MOTION SONIC PROJECT」の実験機ver.5.0の体験イベントを東京・渋谷の渋谷モディ店頭プラザで開催した。来場者が実際に体験できるブースを用意したほか、パフォーマーによる生のデモンストレーションが披露された。
MOTION SONIC PROJECT は、マイクやセンサなどを組み合わせて、動作の軌道や緩急、ゆらぎなどの情報を取得し、身体の動きを音に変えられるウェアラブル端末。2016年秋の「TOKYO DESIGN WEEK 2016」でver.1.0を披露した。
約半年でver.5.0まで進化した端末は、米国時間3月12日米国で開催されたクリエイティブ・ビジネス・フェスティバル「SXSW 2017」で公開され、今回が日本初公開になる。センサやマイクなど必要な素材を組み合わせて作ったver.1.0に比べ、ver.5.0ではウェアラブル端末として、装着しやすく、小型化したスタイリッシュなデザインへと進化した。
端末には、3つのマイクと6軸センサを搭載。従来1つだったマイクを3つに増やすことで、風切音を取得しやすくし、あらゆる動きに対して音が出やすい仕様へと変更。マイクも本体から少し突き出した形のものを採用し、音を拾いやすくしつつ、ダンスなどの動きの邪魔にならないよう配慮した。
体験ブースでは、机を叩いたり、人とタッチしたりすることで音がでる「HUMAN XYLOPHONE」、ロボットダンスのように腕を動かすことで効果音が鳴る「ROBOT DANCE」、腕を上、左右に大きく動かすことで流れる音が変わる「ARM JOCKEY」、腕を波打つように動かす「MOTION FILTER」、拳を突き出すことで音がでる「MOTION SONIC」と5つの音を用意。体験したときに動きと音の連動がわかりやすいものを選んだという。
パフォーマーによるデモンストレーションには、バレリーナの光永百花さん、空手家の高木綾乃さん、ダンサーのAKIKO・RUIさんが登場。スペシャルパフォーマンスとしてs**t kingzも登場した。
ver.1.0から比べると、ウェアラブル端末として大きく完成に近づいた雰囲気を持つver.5.0だが、あくまで実験用として開発しているため、製品化については未定としている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」