あるハッカー集団が「iCloud」やApple電子メールアカウントの大量の認証情報をめぐり、Appleを脅迫していると報じられている。
Motherboardの米国時間3月22日の報道によると、「Turkish Crime Family」(トルコの犯罪者一家)と自称するこのハッカー集団は、セキュリティが破られた3億件以上のアカウントにアクセスできると主張しているという。Appleが4月7日までにビットコインかイーサリアムで7万5000ドルを支払わなければ、大量のiCloudアカウントをリセットし、「iPhone」の情報を遠隔消去すると脅迫している。
ただし、同ハッカー集団は10万ドル相当の「iTunes」ギフトカードでも構わないと述べている。
Turkish Crime Familyのメンバーの1人はMotherboardに対し、「私はお金が欲しいだけだ。そして、これは多くのAppleユーザーが関心を持つ面白い報道になると思った」と話した。
同ハッカー集団は、盗んだ認証情報を使ってiCloudアカウントにログインする様子と称する動画をYouTubeにアップロードした。さらに、Appleのセキュリティチームとの通信内容のスクリーンショットも公開した。
Appleは、大量の認証情報をめぐる脅迫の標的になっているのかどうかについては、すぐにコメントしなかった。ただし、自社のシステムはいかなるセキュリティ侵害の被害も受けていないとした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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