iRobotのロボット掃除機「Roomba(ルンバ)」に、まもなくAmazonの人工知能(AI)アシスタント「Alexa」を使った音声制御機能が搭載されることになった。iRobotによれば、現行モデルのうちモバイルアプリに対応した「Roomba 960」(699.99ドル)と「Roomba 980」(899.99ドル)の2タイプで、Alexaのコマンドを利用可能になるという。これでRoombaは、Neatoやサムスンのロボット掃除機に続いてAlexaをサポートするようになり、Alexaに対応したデバイスの数はますます増えることになる。
Alexaで利用できる音声コマンドは、スタート、ストップ、一時停止といった基本機能になる予定だ。これらのコマンドはAlexaの「スキル」として利用できるようになるため、ユーザーはスキルの文法に忠実な表現で話す必要がある。たとえば、「Alexa, ask Roomba to begin cleaning」(Alexa、掃除を始めるようにRoombaにお願いして)といったフレーズで指示を出すことになる。ほかにRoombaにやってほしいことがある場合は、「begin cleaning」の部分を、要求する動作を表現する別の一般的な単語に置き換えればいい。
また、モバイルアプリの「iRobot HOME」もアップデートされ、これらのハイエンドモデルのRoombaでは、清掃するフロアのレイアウトをインテリジェントにマッピングしたり、清掃状態に関するレポートを作成したりできるようになる。この「Clean Map」レポートでは、対応するRoombaが特に多くの汚れに遭遇した場所に関する情報や、1回の掃除で清掃したエリアが報告される。
ユーザーは、このアプリに表示されるマップを、デジタル写真のようにディスプレイ上で自由に回転、スクロール、拡大縮小して、詳しい状況を確認できる。また、Roombaが掃除できなかったりトラブルに見舞われたりすることが多い場所を特定することも可能だ。
どれも非常に楽しみな機能だが、対象のRoombaを持っているユーザーはしばらく待つ必要がある。iRobotによれば、この強化された機能が米国で提供されるのは「2017年第2四半期」の予定だ。したがって、早くても4月、遅ければ6月になる可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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