高野山真言宗・総本山金剛峯寺は3月14日、モバイル決済サービス「Square(スクエア)」を導入し、拝観料やお守・お札などのクレジットカード決済や、受付業務管理ツールとして利用することを発表した。増加する外国人参拝者のカード決済へのニーズに応えるとしている。
Squareは、小型端末「Square Reader(スクエアリーダー)」をスマートフォンやタブレットのイヤフォンジャックに挿し込むことで、クレジットカード決済端末として利用できるサービス。無料アプリ「Square POSレジ」をダウンロードすることで、POSレジや売上分析、顧客管理、在庫管理、従業員の勤怠管理など、商売に必要なツールをまとめて利用できる。
金剛峯寺は、1200年の歴史を持つ一方で、最先端のデジタル処理技術を使って重要文化財「両界曼荼羅」を復元したり、3D技術と伝統の技を融合させ萬日大師の陶器を複製したりするなど、新しいテクノロジを柔軟に取り入れている。会計処理業務でも、早々にクラウドにするなど業務改善に取り組んでおり、その一環で今回のSquare導入に至ったという。
これまでも、僧侶や在家職員が壇上伽藍や金剛峯寺の納経所などで、タブレット端末を利用した参拝者や巡礼者の受付業務を実施していた。新たにSquareを導入することで、拝観料や燈籠、お守・お札の授与のカード払いにも対応できるようになるという。
まずは、高野山の二大聖地のひとつである壇上伽藍の納経所からSquareの利用をはじめ、4月1日から奥之院の御供所や徳川家霊台、金剛峯寺、大師教会でも利用できるようにするという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」