「Pokemon GO」は、2016年に大ヒットを記録したモバイルゲームとなった。そのPokemon GOに、要望の非常に多い機能が2017年内に加わることになりそうだ。ただし、それがどのような機能になるかについて、Nianticの最高経営責任者(CEO)John Hanke氏は明らかにしていない。
Pokemon Goの開発者でもあるHanke氏は米国時間3月9日、オースティンで開催中のSXSW Conference and Festivalsで、「ユーザーから要望を受けているいくつかの新しい機能を2017年内に」追加する計画だと語った。
Nianticは2月、ポケモンを他のプレイヤーとトレードできる機能を追加する計画を明らかにするなど、要望が多い機能の実装に対応する姿勢をようやく見せていた。だが、最も期待されている機能は、ポケモンを使ってプレイヤー同士が対戦できる機能だ。現時点では、近くの「ジム」に行って決められたプレイヤーと対戦するしか方法がない。
拡張現実(AR)が都市の再活性化にどのような役割を果たしうるかについて議論するパネルディスカッションに参加していたHanke氏は、Pokemon GOの今後について前述以上の詳しい話はしなかった。ただし、「まだ話のできる段階ではない他のいくつかのプロジェクト」をNianticが開始する計画だと述べている。
また、熱心なプレイヤーが「プリン」を捕まえようと宗教施設に入って問題を起こしている状況について尋ねられたHanke氏は、Nianticを含むほとんどすべての人にとって、Pokemon GO人気がこれほど沸騰することはまったくの予想外だったと発言。その上で、ポケストップが敷地内に設定されていることを嫌う企業、人々、各種団体と話し合い、歩み寄る方法を学んできたと語った。
Hanke氏によれば、このゲームには2つの目的があるという。1つは、ともすれば忘れ去られがちな歴史的文化的建造物の存在に気づいてもらうこと。もう1つは、テクノロジを活用して人々がもっと外に出歩くようにすることだ。
「街はすべての人のものだ」というHanke氏は、若い人々が外に出るのは素晴らしいことだとしながらも、「他の人々の利益を損なわないようにバランスを取る必要がある」と語った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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