アメリカ自由人権協会(ACLU)からの厳しい批判を受けて、Facebookは米国時間3月13日、ポリシーを改定し、開発者が同社のデータを監視ツールに利用することを明示的に禁止したと発表した。
「本日、FacebookおよびInstagramのプラットフォームポリシーに文言を追加し、開発者が『当社から入手したデータを使用して監視目的のツールを提供する』ことを禁じる旨をより明確に説明した」と、Facebookの副最高プライバシー責任者Rob Sherman氏は、同社のプライバシー関連ページへの投稿で述べた。
ACLUは、2016年10月に公開したレポートにおいて、警察がカリフォルニア州オークランドやメリーランド州ボルチモアで人種問題に端を発する抗議行動の追跡に利用したソーシャルメディア監視プログラムに、Facebook、Twitter、Instagramがユーザーデータのフィードを提供していたと指摘した。ACLUはこれらの企業に対し、こうしたことが二度と起きないよう対策を講じることを求めていた。
Facebookは広告をビジネスの中核とする一方、公開フィードへのアクセスを開発者に提供しており、そのデータはトレンドやその他の出来事をモニタリングするのに利用されている。警察が活動家を追跡するのに利用した監視ツールを手がけたのは、そうした開発元のひとつだった。
Facebookによると、今回のポリシー改定は、ACLUカリフォルニア支部、Color of Change、Center for Media Justiceといった団体との数カ月におよぶ協力の成果だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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