Android端末は、電源キー+音量小ボタンの同時押しでスクリーンショットを撮ることができる。しかしこの方法で撮れるのは、あくまで画面上に表示されている領域だけで、スクロールしなければ表示されない下の部分は無視されてしまう。その点、スクロールキャプチャに対応したアプリを使えば、スクロールが必要な非表示エリアを含めて、縦長の1枚の画像として保存できる。
これらアプリは大きく分けて2種類ある。ひとつはアプリ内ブラウザでウェブページを表示してスクリーンショットを撮る、ウェブページ専用タイプ。もうひとつは撮影ボタンをオーバーレイ表示し、任意のアプリと組み合わせてスクリーンショットを撮る汎用タイプ。前者は対象がウェブページに限定されるが操作が簡単、後者は汎用性は高いがやや相性もあり操作も複雑で、対象に合わせて両者をうまく使い分けるのがポイントだ。
今回は、こうしたスクロールキャプチャに対応したアプリ5本を紹介する。サイトやアプリとの相性の差はかなりあるので、あらかじめひとつのアプリに絞るのではなく、利用のたびにそれぞれを試してみて、もっともよい成果が得られるものを使うことをおすすめする。
「LongScreenshot」は、アプリを問わず縦長の画面のスクロールショットが取得できるアプリ。起動して再生マークのアイコンが表示された状態で対象のアプリに切り替え、開始位置と終了位置を指定することで1枚のスクリーンショットとして保存される。ウェブページ以外にも対応するなど汎用性は高いが、ウェブページについては正常に取得できない確率がやや高い。
「LongShot for long screenshot」は、URLを指定してのスクロールショットの自動生成に加えて、手動での合成にも対応するスクリーンショットアプリ。1枚単位で取得した複数の画像を重ね合わせ、ピクセル単位で位置を調整することで、最適化された1枚のスクリーンショットを生成できるので、自動保存ではうまく取得できないウェブページや、ブラウザ以外のアプリで上下に長いページを1枚の画像で保存したい場合に向く。
「スクロールキャプチャ for Web」は、アプリ内ブラウザに表示したウェブページのスクロールショットを取得するアプリ。その性格上、対応するのはウェブページのみだが、URLを貼り付けてボタンをタップするだけで保存まで全自動で行ってくれる。キャプチャのクオリティを設定する機能も備える。アドレスバーには検索機能がなく、完全なURLを貼り付ける必要があるのがやや面倒。
「Webスクロールキャプチャ」は、アプリ内ブラウザに表示したウェブページのスクロールショットを取得するアプリ。前出の「スクロールキャプチャ for Web」とほぼ同じ操作性で、生成される画像も酷似しているが、こちらはページによってはバナー広告が非表示になるなどの相違点が見られる。またアドレスバーではキーワード検索が行えるので、完全なURLを貼り付けなくとも本アプリ上で対象のページを探せる。
「Web Screenshots for Android」は、内蔵ブラウザに表示したウェブページのスクロールショットを取得するアプリ。URLを貼り付けてボタンをタップするだけで保存までを全自動で行ってくれる。「スクロールキャプチャ for Web」「Webスクロールキャプチャ」と異なり、端末を横向きにした状態でのスクロールショットにも対応するのが特徴。アドレスバーには検索機能がなく、完全なURLを貼り付ける必要がある。
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