Libtownは3月3日、荷物を預けたい人と荷物を預かってくれる人をつなぐ個人間クロークサービス「monooQ(モノオク)」の提供を開始した。料金は、荷物の量や大きさなどによって預かるホストが金額を設定できるが、目安としてスーツケース2個で1日1000円程度になるという。
ユーザーは、現在地(位置情報)や住所、駅名などから荷物を預けたい場所を探し、詳細ページで荷物の保存場所などを確認。場所が見つかったら、管理するホストへ預けたい日時を指定して予約リクエストを送る。予約を受け取ったホストは、サービス内で利用者とメッセージでやりとりし、具体的な荷物の情報を確認したうえで予約を確定する。予約確定時に事前決済するため現金は不要。また預ける荷物は、利用者が事前に撮影・登録した写真で管理するという。
monooQによってユーザーは、「荷物を預けたいのに預けられない」「重い荷物を持って歩き回らなければならない」といった日頃のストレスから解放され、身軽に行動できるようになるとしている。また、荷物の預かり手(ホスト)は、押入れやロフト、クローゼットの一角、机の下など、自宅やオフィスにある隙間スペースを有効活用できるようになるという。
利用者はホストと交渉し、預け場所とは異なる場所で荷物を受け取ることも可能(別途サービス料が発生する可能性あり)。たとえば、浅草駅で荷物を預け、ホストが所有する浅草駅周辺の空きスペースで保管、東京駅で荷物を受け取るといったことができる。荷物の紛失・損害に対する保険も用意しているほか、トラブル時にサポートするヘルプデスクも常設しているという。
monooQは、Libtownの代表取締役である阿部祐一氏が、「トランクルームは値段が高く空いていない」という理由で、家電の置き場所に困っている知人から数日間荷物を預かったり、Airbnbでホストをしていた際に出会った旅行者が荷物の預け場所に困っていたことなどがきっかけで生まれたサービスだという。2015年12月にサービスのベータ版を開発し、その後6カ月以上に渡り運用テストを繰り返したと説明する。
サービス開始当初の荷物の預かり場所は、浅草に1カ所、六本木・麻布に2カ所、新宿に1カ所、渋谷に1カ所、三軒茶屋に1カ所、羽田空港に1カ所、池袋に1カ所、巣鴨に1カ所、横浜に3カ所の計12カ所を用意。今後は、都内を中心に預かり場所を増やし、2017年内に1000箇所まで拡大する予定だという。また、空きスペースを活用した「CtoCトランクサービス」も提供する予定だとした。
なお、1月18日には、同じく荷物の一時預かりシェアリングサービスである「ecbo cloak(エクボ クローク)」がローンチしたばかりだ。
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