言葉は似ていても、カーシェアリングとライドシェアリング(相乗り)は異なる概念だ。相乗りは誰かが所有する車に他人を乗せるのに対し、カーシェアリングは複数の人が1台の車を共有する。BMWは、新たな「ReachNow」プログラムでカーシェアリング分野に参入する。
ReachNowはまず、ワシントン州シアトルで始動する。その狙いは、高額な車両購入代金を投じることなく、車を利用できる体験をユーザーに提供することだ。BMWによると、登録手続きに要する時間はわずか2分で、承認されると、電気自動車「BMW i3」、「BMW 3」シリーズ、「Mini Cooper」を含む370台の車両を利用できるようになるという。
サービスの窓口となるReachNowアプリは、「iOS」版と「Android」版が提供されている。このアプリを通じて、現在地から近くにある車を予約したり、通りに駐車してある車を見つけたりできる。運転を終えたら、合法的な駐車スペースに駐車するだけでいい。パーキングメーターの料金を払う必要さえない。
万事計画通りに進めば、BMWはいずれ、シアトル・タコマ国際空港にプログラムを拡大するとともに、利用者が特定の車両をリクエストできる配車サービスを導入することを望んでいる。将来の計画には、運転代行サービスや、Mini Cooperの所有者がマイカーを貸し出せるサービスも含まれる。
BMWはReachNowプログラムを実現するため、RideCellと提携している。RideCellはごく最近、BMW傘下のベンチャー投資会社であるBMW i Venturesから資金を調達していた。まさに「相乗」効果だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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