Amazon Web Services(AWS)の中でもとりわけ人気の高いサービスで障害が発生した。
大小さまざまな企業にオンデマンドでクラウドストレージを提供しているAWSの「Amazon S3」サービスでは、米太平洋時間2月28日午前11時45分ごろから、US-EAST-1(米国東部:バージニア北部)リージョンで「エラーレートの上昇」が始まった。
この問題は午後2時8分までに解消し、AWSはS3サービスが「通常通り動いている」と報告した。
この障害により、特定のS3サーバに依存するウェブサイトは、AWSを利用して保存した情報の一部またはすべてにアクセスできなくなったり、少数のサイトでロードに時間がかかったり、まったくロードできなくなったりする場合があった。「Quara」「Imgur」「IFTTT」「Giphy」「Slack」などのサイトも、この障害の影響を受けた。
Forresterでパブリッククラウドを専門とするDave Bartoletti氏は次のように述べた。「AWSにとってS3はまさに基幹サービスなので、これは重大だ。AWSの利用者のほぼ全員がS3を使っている」
「シンプル・ストレージ・サービス」を意味するS3は、2006年に導入され、AWSの最初期からあるサービスの1つだ。企業はこれを利用することで、自社ウェブサイトの画像やデータベースのバックアップ情報など、ありとあらゆる種類のデータを保存できる。Bartoletti氏によると、このサービスは通常「極めて堅牢」なので、これほど目立つ障害を起こすのは驚きだという。AWSによると、S3は「99.999999999%の耐久性」を提供するよう設計されているという。
このS3サービスの障害の原因は不明だが、AWSは障害が続いた数時間、サービス復旧に向けた取り組みについて頻繁に情報をアップデートした。
午前11時35分のメッセージでは、「われわれはS3の復旧に全力で取り組んでおり、根本原因は理解したと考えており、現在、この問題の修正に有効と思われる作業を進めている」としていた。
以下は、影響を受けた各社のツイートだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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