デジタルネイティブ世代にとって、写真とはスマートフォンやデジタルカメラで撮るデジタル写真だ。しかし、今も銀塩フィルムを使う昔ながらの写真愛好家は多いし、若い人でもフィルムカメラを使う人はいる。ただ、至るところで見かけたフィルム現像などをするDPE店も最近は激減してしまい、フィルムで撮影することのハードルが高くなった。
そこで、暗室を使わず、自宅などで簡単に白黒およびカラーのフィルムを現像できるキット「LAB-BOX」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
LAB-BOXは、一般的なカメラで使われる135フィルム(35mm判)と、中判カメラ用の120フィルム(ブローニー判)を現像するためのキット。フィルムの現像、停止、定着といった一連のプロセスを実行できる。モノクロとカラーのネガフィルムに対応し、ポジ(スライド)フィルムには非対応。
かつての現像作業は、フィルムをむき出しにして現像タンクへセットするため、暗室や押し入れ、光を遮断する専用の作業袋などが必要だった。LAB-BOXなら、135フィルムの場合はパトローネに入れたまま、120フィルムの場合は遮光紙で巻いたままセットするので、明るい場所で作業できる。
フィルムをセットしたら、手順に従って薬品を入れるなどすればネガフィルムができあがる。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間3月29日まで。記事執筆時点(日本時間2月28日16時)でキャンペーン期間は28日残っているが、すでに目標金額7万ユーロの6倍近い約41万7000ユーロの資金を集めている。
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