ウェブサービスやブラウザ設定画面を利用中に何らかの不具合が発生し、誰かに助けを仰ぐ場合、現在のブラウザ情報について相手に伝える必要が出てくる。しかし、どんな項目を伝えればよいのか、そもそもどうやって調べればよいのか、さっぱり分からない人も少なくないはずだ。
こうした場合に役立つのが、利用中のブラウザ情報を取得し、一覧表示できるサービスだ。IPアドレスやホスト名、リファラなど基本情報に加えて、ブラウザのバージョンやプラグインの有無など、ウェブサービスなどがうまく動作しない場合にチェックすべき項目を網羅しているので、サポートセンターに状況を伝えたり、知人に助けを求める場合などに活用できる。
今回は、こうした目的で作られた4つのサービスと、補足で使えるプラスαのサービスを紹介する。いずれも挙動はよく似ているが、取得できる情報の種類がそれぞれ異なるほか、第三者に送信することを想定してメールフォームを用意していたり、CSVやPDFファイルでダウンロードできるサービスもあるので、目的に合わせて活用してほしい。
「Support Details」は、OS、画面解像度、ブラウザの種類とバージョン、ブラウザのサイズ、IPアドレス、色深度、JavaScript/Flashの可否、cookieの可否について表示できる。CSVおよびPDFでのエクスポート機能を備えるほか、メール送信フォームも用意される。インターフェースは英語。
「ご利用環境チェックツール」は、OS、画面解像度、ブラウザの種類とそのバージョン、ブラウザのサイズ、IPアドレス、ホスト名、User Agent、色深度、JavaScript/Flashの可否、cookieの可否、PC内蔵時計の誤差について表示できる。CSVおよびPDFでのエクスポート機能を備えるほか、メール送信フォームも用意されるなど、前述の「Support Details」と酷似しているが、こちらは日本語のインターフェースを備える。
「yourbrowser.is」は、OS、画面解像度、ブラウザの種類とそのバージョン、ブラウザのサイズ、画素比率、色深度、IPアドレス、位置情報、利用言語、時間帯、cookieの可否、JavaScript/Java/Flash/Silverlightの可否に加えて、SNS(Facebook/Twitter/Google+)およびGoogleへのログインの有無、さらに広告ブロックツールの有無まで、取得できる情報は多岐にわたる。外部への送信機能を使うにはユーザー登録を行う必要がある。
「About My Browser」は、OS、画面解像度、ブラウザの種類とそのバージョン、ブラウザのサイズ、User Agent、色深度、Javascript/Flashの可否、cookieの可否、利用言語について表示できる。サイトにアクセスすると固定URLが発行され、それをそのまま相手に送ることでブラウザ情報を相手に見てもらえることが特徴。それゆえIPアドレスやホスト名など、所在の特定につながる情報は省かれている。インターフェースは英語。
「What every Browser knows about you」は、ブラウザを使うことでどれだけの情報が外部に筒抜けになるかをセルフチェックできるサービス。上記4つのサービスと異なりセキュリティの啓蒙を目的に設計されており、緯度経度を含めた現在位置(地図つき)や、CPUやGPUなどのハードウェア情報、インストール済みのブラウザプラグイン情報、バッテリーの充電状況、端末の向きや傾きなど、他のサービスでは非対応の項目が数多く表示できるので、補足的に利用すると重宝する。インターフェースは英語。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」