創業109年の歴史を持つ米運送大手のUPSは米国時間2月20日、フロリダ州タンパ郊外の人口の少ない地域でドローンのテストを行い、翌21日にその模様を公開した。同社がドローンを通常の宅配に利用するのは、今回が初めて。
UPSは、おなじみの茶色いボディのトラックにドローンを搭載し、フロリダ州のリティアで配送を実施した。このトラックとドローンは、電気自動車メーカーのWorkhorse Groupが製作したものだ。
ドローンはトラックの開閉式ルーフから飛び立ち、あらかじめ設定された自律飛行ルートを飛んで荷物を配送した。その間、ドライバーはほかの場所に向かって別の荷物を届けていた。その後、ドローンは路上にあるトラックのところに戻って格納場所に収まり、再充電された。
Workhorseの創業者で最高経営責任者(CEO)のSteve Burns氏はテストの前に、「これはキティホークのような節目となる出来事だ」と語っていた。キティホークとは、ライト兄弟が1903年に世界初の有人動力飛行を成功させた場所だ。「『ドローンが配送に使われるようになったのはいつのことだったのか』と人々に聞かれたら、この月曜日(今回のテストが行われた日)になると私は思う。このテストは大きな変化を示す出来事になるはずだ」
このテストは、ドローンの本格的な利用に向けて、小さいながらも新たな一歩を踏み出す役割を果たしたと言えるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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