Amazonは米国時間12月14日、ドローン配達サービス「Prime Air」による初めての商品配送を行ったと述べた。先週、「Amazon Fire TV」とポップコーン1袋をドローンで英国ケンブリッジ近郊の顧客の裏庭まで配送したという。顧客が商品を注文してから配達されるまでにかかった時間は13分だった。
最高経営責任者(CEO)のJeff Bezos氏もTwitterで喜びを表している。
もっとも、無人航空機を使ったサービスが普及するまでには、規制や安全性に関する多数の課題を克服する必要がある。米国では現在、連邦航空局(FAA)が配送ドローンを基本的に禁止している。操縦者がドローンを常に自分の視界に入れておくことが求められるためである。
英国でのこのプライベートベータプログラムは、注文から30分以内に商品を届けることを目標にしている。定休日はないが、顧客は日中の天候が許す場合に限り、数千品目の中から商品を注文することができる。
同プロジェクトは英国の2世帯のみを対象に開始したが、Amazonは顧客数を、英国の同社施設から数マイルの範囲内に居住する数十規模まで拡大する計画で、ゆくゆくはさらに数百規模へと拡大したいと考えている。少なくともプライベート試験の段階では、顧客は追加の配送料を請求されない。プログラムの拡大に伴ってこれが変更される可能性があるかどうかは不明だ。
自動飛行のドローンは5ポンド(約2.3kg)までの荷物を積載可能で、GPSによってルートを決定する。
Amazonはパイロットプログラム開始に先立ち、7月に配送ドローンの試験を英国で実施するための許可を英政府から得ている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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