Googleは、クラウドソーシングのナビゲーションアプリ「Waze」による相乗りサービスの提供を2016年から模索しており、サンフランシスコ地区とイスラエルでこれを試験運用している。The Wall Street Journal(WSJ)の記事によると今回、この試験地域を米国と中南米の他の都市に拡大する準備が整ったという。
UberやLyftがドライバーを採用して配車サービスを提供しているのに対し、Wazeの配車サービスはマイカーの相乗りである点が異なる。つまり、Wazeの相乗りは格段に格安になるかもしれないが、コンセプトが異なる。Wazeは、既に特定の地域に向かっているドライバーに対し、同じ地域に行きたい他人を乗せることを提案するものだ。
「出勤のついでにたまには途中で誰かを乗せて降ろすということを、一般の人にしてもらえるだろうか。それが最大の課題だ」とWazeの最高経営責任者(CEO)、Noah Bardim氏はWSJとのインタビューで述べた。米CNETはGoogleにコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。
これはかなり大きな課題のように思われる。WSJの記事によると、同乗者はドライバーに対して現在、1マイル(約1.6km)あたり54セントを料金として支払っているという。Bardim氏によると、将来的にはその料金に15%の手数料を上乗せして同乗者に課金し、Wazeの相乗りサービスをもう少し収益性のある事業にするかもしれないという。
課題はまだある。赤の他人を自分の車に乗せることにためらいはないだろうか。反対に、全く知らない人の車に乗るのはどうだろうか。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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