Uberは、元エンジニアの女性が同社で勤務していた時の経験をブログに記したことを受けて、セクハラに関する社内調査を開始する。
Uberにエンジニアとして勤務していたSusan Fowlerさんは米国時間2月19日付けのブログ記事で、同社で多数の女性が他の従業員からセクハラを受けたが、苦情を人事に訴えても無視されたと記した。
彼女の主な主張は、ある上司が多数の女性に対して不適切に性的な誘いをかけていたが、彼が「優秀な社員」であったためにUber上層部は彼を罰することを繰り返し「拒否」したというものだった。
Uberの最高経営責任者(CEO)を務めるTravis Kalanick氏はこれを受けて、調査を開始するとツイートした。
2/ I've instructed our CHRO Liane to conduct an urgent investigation. There can be absolutely no place for this kind of behavior at Uber.
— travis kalanick (@travisk) 2017年2月20日
Uber取締役の1人であるArianna Huffington氏は、「Uber取締役を代表してTravis(Kalanick氏)と今話をし、Liane(Hornsey氏、Uber人事責任者)と協力して今すぐ徹底的な独立調査を開始する」とツイートした。
Fowlerさんは、2015年11月から2016年末までUberのサイト信頼性担当エンジニアだったが、入社してすぐにセクハラを受けたとしている。
「チームに正式に配属された初日に、新しい上司が私に社内チャットで一連のメッセージを送ってきた」と同氏は記している。「自分はパートナーとオープンな関係にあると彼は述べ、彼のガールフレンドは簡単に新しいパートナーを見つけているのに自分はそうではないという。(中略)彼が私に性交渉を求めようとしているのは明らかだった」(Fowlerさん)
Fowler氏は、「おそらくこれは悪気のないただの間違いなので、彼を罰するのは気まずく感じる」と上層部から伝えられたと主張した。
その後数カ月のうちに、彼女は他にも多くの女性エンジニアが同じ上司に似たようなことをされていたと知ったと主張している。女性たちは人事や上層部に報告したが、「何もなされなかった」とFowlerさんは述べている。
ただし、Fowlerさんによるとその上司は最終的には同社を「去った」という。
「Uberを誰にとっても公正な職場にしたい」とKalanick氏は米CNETにコメントし、「Uberでこのような行為は決してあってはならない」とした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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