トリニティは2月20日、Androidを搭載したスマートフォン「NuAns NEO[Reloaded]」を5月に発売すると発表した。同日よりウェブサイトで先行予約を開始している。おサイフケータイや生活防水・防滴(IP54)に対応し、価格は4万9800円(税込)。
2016年1月に発売した初代NuAns NEOは、Windows 10 Mobileを採用したが、今回は最新のAndroid 7.1 Nougatを搭載予定だ。
その理由について、トリニティ 代表取締役 星川哲観氏は「NuAns NEOを購入したい人の95%がAndroidを希望していた。Windowsである程度やりたいことはやったので、(新モデルを)Windowsでやる必要性があまりなかった」と説明した。
Windowsは、マイクロソフトがユーザーに対してセキュリティも含めたアップデートを配信するのに対し、一般的なAndroid端末は、端末メーカーがシステムをカスタマイズしており、それらのカスタムに基づくアップデートを端末メーカーが行わなければならないといった「弱点がある」という。NuAns NEO[Reloaded]では、アップデートしやすくするため「基本的にカスタマイズなし。できる限り素の状態で月例のセキュリティアップデートを続けていくことで、懸念を解決していく」と説明した。今後のメジャーバージョンアップについては未定だが「できる限りやっていく」としている。
なお、現行モデルのNuAns NEOも継続販売するが、新モデルの登場に伴い2万9800円(税込)に値下げする。また、NuAns NEO専用のICカード読み取りオリジナルアプリとして「TriCa」を配信予定としている。
NuAns NEOシリーズは、最新のミドルクラスのチップセットを備え、「NEO CORE」と呼ばれる本体+スマートフォンカバー(外装)の組み合わせで好きなデザインにカスタムできることを特徴とする。これらは、グッドデザイン賞を受賞するなど「デザインとしての評価も高く、そのまま継承していく」と説明した。
NuAns NEO[Reloated]は初代NuAns NEOとサイズが同じで、従来のカバーラインアップもそのまま利用できる。新たに「コルク」「パンチングウルトラスード」、本物の石を使った「ストーン」を追加し、好みに応じて700通りのデザインを選べるようになった。
サイズ(高さ141mm×幅74mm×奥行き11mm)は同じだが、シャープ製の狭額縁を採用することで、5.0インチから5.2インチのフルHD(1920×1080)ディスプレイへと画面サイズをアップした。ガラスは、曲面でも割れにくいAGC旭硝子製の「Dragontrail Pro」を使用している。
チップセットはQualcomm Snapdragon 625(MSM8953)だ。バッテリ容量は3450Ah。指紋センサを搭載。カメラは新たにソニー製CMOSセンサを搭載した。リアは1300万画素/F2.028mm、フロントはセルフィー向けに800万画素/F2.2 24mmだ。
対応バンドは大手キャリアすべてで使えるマルチバンド設計で、3Gはドコモの1/6/9、ソフトバンクの1/8、4G LTEはドコモの1/3/19/28、auは1/18/26/28、ソフトバンクは1/3/8/28に対応する。
IEEE802.11acに対応、USB- Type-Cを備える。リバーシブルコネクタ設計で、向きを気にせず差し込める。最大待受時間は未確定だが、335時間以上を想定する。
なお、おサイフケータイで対応するサービスはまだ具体的には明らかになっていないが、交通系など主要なものは対応するとみられる。フェリカネットワークス プラットフォーム推進部 相澤浩氏は、「驚くべきところは、開発スピードが非常に速い。過去に例のない速さで進んでいる」とコメントした。
販売チャネルも拡大し、Amazon.co.jp、ビックカメラ、二子玉川 蔦屋家電、ヤマダ電機、ロフト、Y!mobileなどで販売する予定だ。なお、予約特典としてアンケートに答えるとTWOTONEカバー上下ひとつずつ、もしくはFLIPカバーを1つ同梱出荷するという。ただしカラーは選べない。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」