SpaceX、アポロ計画の発射台から「Falcon 9」打ち上げ成功

Eric Mack (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部2017年02月20日 12時39分

 SpaceXは米国時間2月19日、フロリダ州の歴史的な施設で宇宙飛行の新時代の幕を開いた。

 今回のミッションは定期的に行われる国際宇宙ステーションへの再補給だが、それでも、宇宙飛行士を月に送り出したこともある場所からの初の商業的打ち上げとして、歴史的な瞬間であることは間違いない。

 ケネディ宇宙センター第39複合発射施設は何十年にもわたって、「Saturn V」ロケットの打ち上げやアポロ計画など数多くの歴史的瞬間に関わってきた。19日には、この発射台から打ち上げられたロケット「Falcon 9」が補給船「Dragon」を切り離し、発射からわずか数分後に付近に着陸することに成功した。


 「わが子が帰ってきた」とMusk氏はInstagramに投稿した。

 今回の打ち上げと着陸は当初18日に予定されていたが、ロケット操縦システムに問題がある可能性があったため、直前に中止された。

 22日に予定されているドッキングに向けてDragonを切り離した後、Falcon 9の1段目はケープカナベラル空軍基地の着陸用パッドへに帰還した。

 Dragonには5489ポンド(約2490kg)の貨物が積まれており、宇宙飛行士が数週間をかけて降ろすことになっている。その後、科学関連のものを含む貨物をDragonに積み込んで、地球に送り返す。

 現在、ISSに向かって進んでいる科学実験用物資には、いわゆる「スーパーバグ」、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)のサンプルも含まれる。 この実験の目的は、そのサンプルの微小重力状態への反応を確認することだ。

 米航空宇宙局(NASA)以外の組織がケネディ宇宙センター第39複合発射施設からの打ち上げを成功させたのは、今回が初めて。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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