Microsoftが、ヘルスケア分野への取り組みを新たに強化することを明かした。今回の取り組みは、新しいMicrosoft AI and Research Groupの「Healthcare NExT」プロジェクトで、ピッツバーグ大学医療センターを含むさまざまな外部パートナーと共同で進められる。この新しい取り組みを統括するのは、Microsoft ResearchのコーポレートバイスプレジデントであるPeter Lee氏だ。
Healthcare NExTはミッションステートメントとして、戦略的なヘルスケア業界パートナーシップの新しいモデルをMicrosoftに確立することなどを掲げている。
Microsoftは、患者の健康に関するアナリティクスの提供を目指す新しい「HealthVault Insights」研究プロジェクトによって、「HealthVault」患者記録サービスを強化しようとしている。「Project InnerEye」も放射線治療計画を立てるための「AI搭載」ソフトウェアツールである。さらに、AIを利用するヘルスチャットボットテクノロジも別の研究プロジェクトによるもので、パートナーが独自に対話型のヘルスケアツールを構築できるよう支援する。
16日の発表で、現在開発中のMicrosoftの「Health」サービスに関しては触れられなかった。Microsoftは先頃、「Microsoft Band」フィットネスハードウェアの販売を終了したようだが、関係者によると、それに付随するMicrosoft Healthサービスは存続するという。Microsoftは今後、どのような端末やプラットフォームに接続しているかに関係なく、健康やフィットネスに関する知見を得られるサービスとして、Microsoft Healthを推進していく予定だ。
Microsoftが提供しようとしているのは、健康に関連する研究やAIサービスだけではない。同社は新しい「Office 365 Virtual Health Templates」も公開しており、それによって、開発者や顧客が患者向けのシステムを「Skype for Business」をベースに構築できるよう支援したいと考えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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