米移動体通信3位のT-Mobile USと4位のSprintが、改めて統合を試みていると報じられている。
ソフトバンク傘下のSprintとDeutsche Telekom傘下のT-Mobileは、合併交渉をまとめようと試みている。米国時間2月17日のReutersの報道によると、ソフトバンクはこれを実現するため、Sprintの経営権をT-Mobileに譲渡する用意があるという。
ただし、ソフトバンクとDeutsche Telekomはまだ協議に入っていない。現在、電波の周波数帯の入札が行われている最中であり、両社は協議することを法律で禁じられているからだ。報道によると、2017年4月の競売終了後、両社は交渉に入るとみられるという。
この合併に向けた動きは注目すべきものになるだろう。SprintもT-Mobileも、現在Verizon CommunicationsとAT&Tが堅守している市場トップ2の座を切り崩せないでいるからだ。
ソフトバンクは2014年にT-Mobileの買収を試みたが、米国の独占禁止法規制当局からの反対を受けて断念した。Reutersの報道によると、今回の取引もやはり規制当局による監視の目を引くはずだという。しかし、Reutersが別の記事で取材した法律の専門家らによると、Donald Trump新政権の発足や、同政権が独禁法についてこれまでに発信してきたポピュリスト(大衆迎合)的なコメントもあって、この件は新たな関心を呼び起こす可能性があるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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