クラウドファンディングサービス「Indiegogo」に、キャンペーン開始からわずか6時間で目標金額20万ドルを超えた注目デバイスが登場した。7インチ画面を備え、Windows 10またはUbuntuが動くポケットPC「GPD Pocket」だ。
GPD Pocketは、以前紹介した5.5型ポケットPC「GPD WIN」の後継製品。GPD WINは、Indiegogoで目標の7倍を超える約72万ドルもの資金を集めることに成功した。キーボード上部に設けられたゲーム用コントローラが特徴的な、ゲーマー向けPCと呼べるデバイスだった。
モバイルゲーム機としての利用を優先させた結果、GPD WINのキーボードはとてもコンパクトだ。開発チームによると、「GPD WINのクラウドファンディングを支援してくれたユーザーのほとんどが、WINのキーボードに不満を抱いている。幸運なことに、大抵のプレーヤはキーボードで操作していない」そうだ。
ただし、ゲームに興味のない、事務処理などにPCを利用するユーザーにとって、GPD WINのキーボードは不適切だ。この種のユーザーは、軽くて小さなデバイスを好み、「MacBook Air」や「iPad」を選ぶことが多いという。そこで、MacBook Airと競合可能なGPD Pocketの開発に取り組んだとしている。
GPD Pocketの画面は、7インチ(1920×1200ピクセル表示)のIPS液晶。画素密度は323.45PPIと細かい。サイズは180×106×18.5mm、重さは480gで、文字通りポケットに入れて持ち歩ける。ボディはマグネシウム合金で、美しさにこだわる人も満足できそうだ。
OSは「Ubuntu 16.04 LTS」または「Windows 10 Home」。プロセッサは64ビットのクアッドコア「Intel Atom X7-Z8700」(動作周波数1.6GHz)。RAMサイズは4ギガバイト、ストレージメモリは128ギガバイト。7000mAhのリチウムポリマーバッテリを搭載し、12時間の駆動が可能という。
キーボードは文字入力しやすそうな大きさで、トラックポイント風のポインティングデバイスを備える。必要に応じて、USBやBluetoothに対応したキーボードやマウスを使うことも可能。
そのほかの主な仕様は以下のとおり。
Indiegogoでのキャンペーン期間はまだ2カ月残っている。価格は、Windows 10モデル、Ubuntuモデルとも399ドルから。
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