Fordは米国時間2月10日、機械学習などを手掛ける新興企業Argo AIに今後5年間で10億ドルを投資すると発表した。
Fordは以前、自動運転車を2021年までに提供すると発表していた。ただし、走行範囲は都市部に限られ、ロボットタクシーのような形で配車サービスに利用されるものとなる可能性が高い。
Argo AIは、ペンシルベニア州のピッツバーグを拠点とする新興企業で、自動運転車を操作するためのソフトウェアシステムなどを開発している。Argo AIの最高経営責任者(CEO)を務めるBryan Salesky氏は、この出資によってArgo AIはこうしたシステムの開発に必要な人材を雇用できるようになると述べた。
Argo AIはまず、Fordの自動車用の自動運転ソフトウェアの開発に専念することになるとFordのCEOであるMark Fields氏は述べた。
自動運転車(自律走行車)は、センサ、GPS、オンボードコンピュータの力を駆使して周囲環境を認識し、搭乗者を目的地まで運ぶ。多くの主要な自動車メーカーがこの技術の開発に向けて動いている。
Fordの最高技術責任者(CTO)を務めるRaj Nair氏によると、Fordはハードウェアプラットフォーム(車両)の構築に集中し、同社が専門とする技術を用いて量産に向け開発に取り組むという。Argo AIはソフトウェア面を担当する。
またFields氏は、Argo AIが将来的に同社の技術を他の自動車メーカーにライセンス供与することも検討すると述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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