健康で身軽なときなら何も感じないが、松葉づえを使っていたり、赤ん坊をベビーカーに乗せていたりすると、普段使っている経路が障害物だらけなことに気付く。バリアフリー化が進んで要所要所にエレベータが設置されるようになったとはいえ、車いすの人や足の不自由な人の移動ルート探しは苦労する。まして、歩道の段差や工事現場などの情報は、事前に地図で調べることが難しい。
そんな状況を改善するため、車いすなどで移動しやすいルートを案内するオンライン地図サービス「AccessMap」がスタートした。ワシントン大学などが参加するプロジェクトチームによって運営されている。
AccessMapは、歩道を車いすなどでもスムーズに移動できるよう、ルート検索時に移動手段に応じた経路を提案してくれるサービス。スロープのない段差、斜度の高い道、工事現場を避けたルートを調べられるので、車いすやベビーカーで移動する際、事前に確認できて安心だ。地図には道の斜度情報も表示されるので、より負担の少ないルートが選べる。
現在は米国ワシントン州シアトルの情報しか提供していないが、OpenSidewalksプロジェクトなどの協力を得て、対象地域を拡充したいとしている。
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