スマートウォッチは便利なのだが、腕時計と比べるとバッテリ駆動時間がけた違いに短い。外出中にバッテリが切れると困るので、小まめに充電する必要がある。充電の手間を嫌い、使うのを見送っている人も多いだろう。
Appleもこの弱点を問題視しているのか、スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスを装着中に充電する方法を考案した。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間2017年2月2日に「CHARGING APPARATUS FOR WEARABLE ELECTRONIC DEVICE」(公開特許番号「US 2017/0033567 A1」)として公開された。出願日は2015年7月27日。
この特許は、装着した状態のウェアラブルデバイスと一体化し、使用中のウェアラブルデバイスを充電できる、一種のモバイルバッテリを実現する技術を説明したもの。充電デバイスは、ウェアラブルデバイスに磁石の力で吸着し、電磁誘導コイルで非接触充電するとされている。
実施例では、「Apple Watch」のような腕時計型ウェアラブルデバイスの背後に充電コネクタを吸着させ、バンドの内側に制御回路などを邪魔にならないよう取り付ける充電デバイスの例が説明されている。
ただし、第1クレーム(請求項)では、磁石による接続、電磁誘導コイルによる給電、ウェアラブルデバイスのバンドへの取り付け、装着中の使用など、適用範囲を狭めている。この技術が登録特許として成立した場合でも、影響を受ける技術はかなり限定されるだろう。
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