シリア難民のAnas Modamani氏にとって、ドイツのAngela Merkel首相と一緒に撮影した自撮り写真は自慢の1枚だった。だが今や、この写真は悪夢の1枚へと変わってしまったようだ。
2015年9月にベルリンで撮影されたこの写真は注目を集め、新聞をはじめとする各種メディアで取り上げられた。だが、ブリュッセルやベルリンで起こったようなテロ事件に関する偽ニュースにも、この写真が使われるようになっていったのだ。
「自分の写真が(ブリュッセルの空港テロ事件に関するニュースに)載っているのを見た。(中略)だが、もちろん犯人は私ではない!」とModamani氏はCNN Moneyの取材に対して語っている。「私はすぐにこう思った。これはどういうことだろうか。自分の未来はどうなるのだろうか。決して冗談で済まされることではない。深刻な事態だと」
Modamani氏はそれらの偽のニュース投稿をめぐって、ドイツでFacebookを提訴した。CNN Moneyによると、同氏は「ドイツの裁判所で、その自撮り写真が偽のニュース投稿で使われるのを阻止するようFacebookに要求する差し止め命令を求めている。さらに、その画像が使われた既存の偽ニュース投稿をすべて削除することも求めている」という。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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