歌手のLady Gagaさんが出演した「第51回スーパーボウル」のハーフタイムショーでは、初めての試みが行われた。300機のドローンが動きを合わせて踊り、夜空に星条旗を描いてみせたのだ。しかし、スーパーボウルのチケットに数千ドルを支払った観客が実際の目でドローンショーを見ることはできなかったようだ。
Intelのドローン「Shooting Star」が夜空を彩るなか、Lady Gagaがテキサス州ヒューストンにあるNRGスタジアムの屋根から飛び下りるというスリリングな演出は事前に撮影されたものだった。米連邦航空局(FAA)のドローンに関する規制、および試合当日はスタジアムから半径34.5マイル(約55.5キロ)圏内でドローンを飛ばすことが禁じられていた事情から、IntelとLady Gagaさんはハーフタイムショーのオープニング場面を事前に撮影しなければならなかった。そのほか当日の天候や、スタジアムが屋根付きのドームであることも考慮して、オープニングの事前撮影を決断したとIntelは述べている。
一般にカメラを搭載したクアッドコプターであるドローンは、リモートコントロールの乗り物、空中撮影、航空レースなどに関心のある消費者や企業の間で新たなムーブメントを巻き起こしている。ここ数年でドローン人気が高まる一方、国の空域規制を担当する政府機関にとってドローンは懸念事項にもなっている。ホビー用ドローンの販売数は、2016年の190万機から2020年には430万機に増加するとFAAは予測している。
スーパーボウルのショーで、Shooting Starはこれまでの最高高度を飛んだとIntelは述べている。高度700フィート(約213メートル)まで飛ぶために、FAAから特別許可を得たという。加えて、より規制の厳しい「クラスB」空域で飛ぶために、さらなる特別許可を得たとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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