コーエーテクモホールディングス傘下で、アミューズメント事業を展開するコーエーテクモウェーブは2月6日、VRを体感できる筐体「VRセンス」を発表。今夏から展開する。
これは、ヘッドマウントディスプレイ型VRゴーグルを装着し、VRコンテンツを体験できるアミューズメント施設向け筐体として開発されたもの。デバイスにはPlayStation VRが使用されている。
特徴となるのが、五感を刺激するギミックの数々。映像と連動してアクションを体感できる「多機能3Dシート」をはじめ、臨場感を盛り上げる「香り機能」、触覚に訴えかける「タッチ」、風を感じられる「風機能」、環境の変化を感じられる「温冷機能」、湿気などが感じられる「ミスト機能」といった各種機能を盛り込み、VRコンテンツの没入感をより一層深めるものとしている。
アミューズメント施設向けのVR筐体で楽しむコンテンツの場合、安全面からアテンドやサポートを行う人員を配置する場合が多いが、この筐体ではVRゴーグルの装着さえできれば、人員不要で運用することも可能であるとうたっている。
初期段階で用意しているコンテンツは、「だるまさんがころんだ」をモチーフとするホラータイトルのほか、競馬ゲーム「ジーワンジョッキー」シリーズや、アクションゲーム「真・三國無双」シリーズのVRセンス版となるタイトルの計3つを用意している。
このプロジェクトの起案者で、デザインなども手掛けたコーエーテクモホールディングス代表取締役会長の襟川恵子氏は、なかなか開発リソースが得られないなかでも作り上げたことに触れ、大きな期待を寄せていると語った。また同社長の襟川陽一氏は、VRについては以前から研究に取り組んでいたことや、VRセンスはゲーム専用ではなくエンタメ全般に活用できるという考えを示し、グループとしてもコンテンツをリリースしていくとアピールした。
商品展開を行うコーエーテクモウェーブ代表取締役社長の阪口一芳氏は、アミューズメント市場の規模が年々減少している状況であることに触れつつ「ようやく底打ちが見えており、新しいものが求められているタイミング。業界にとって再浮上のきっかけとなるように取り組む」と意気込みを語った。
このVRセンスは、2月10日から3日間、幕張メッセにて開催される「ジャパン アミューズメント エキスポ2017」(JAEPO2017)に出展する。
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