Amazonが航空輸送能力の増強をめざし、巨額の投資を行おうとしている。
米国時間1月31日、世界最大のオンライン小売業者であるAmazonとケンタッキー州当局は、同社が14億9000万ドルを投じ、ケンタッキー州ヘブロンにあるシンシナティ・ノーザンケンタッキー空港に同社初の国際航空貨物ハブを設ける計画を明らかにした。この新しいハブはフルタイムとパートタイムを合わせ、最大で2700人の新規雇用を創出する見込みだ。
Cincinnati.comの報道によると、同空港周辺の最大900エーカー(約364ヘクタール)の土地を利用するこのプロジェクトは、北ケンタッキー地域における単一の企業投資としては史上最大の規模になるという。
「これは配送およびフルフィルメント業界全体を変えるものになるだろう」と、ケンタッキー州政府経済開発省の広報担当ディレクター、Jack Mazurak氏はインタビューで述べた。
Amazonは2016年に2つの航空機リース会社と提携し、商品を米国中に配送するため「Prime Air」用貨物機40機のリース契約を結んだ。現時点でこのうち16機がすでに就航しており、残りも徐々に稼働を開始する予定だ。新たに建設される航空貨物ハブは、貨物の積み下ろしと仕分けを通じて、こうした新しい貨物機の運行をサポートすることになる。
この航空貨物ハブの計画は、ロジスティクスおよび配送部門の拡大に向けたAmazonの野心がいかに大きいかを示している。同社は着々と増えていく配送すべき商品パッケージの山への対応を考えると同時に、おそらく、いつの日か自身が運送会社としてUPSやFedExと競合することも考えに入れているのだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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