英語学習に王道はないとは、よく言われることだが、仕事で英語が必要だというのに、仕事に関係のない「英会話」を習っているのでは、英語が使えるようになるまでの道は遠のく。本書は、仕事で英語が必要になった著者が、試行錯誤を重ねて実践してきた「仕事で英語を使える」ようになるための方法を伝えている。
プロローグでは「私たちが英語で話せない『10の理由』」として10個のありがちな思い込みやもっともな行動が挙げられている。例えば、1つ目の「圧倒的に『話す』練習が足りないから」で、すでに「それもそうだ」と納得してしまう。しかし、「仕事で英語が必要」という状況は、かなり切羽詰まっていて、英語を使えないまま終わるわけにはいかないのではないか。であれば、今までの行動や考えを変えて、英語を使えるようになる訓練を続けなければならないはずだ。
無論、著者はまず何をすべきか、何に注力すべきかについて、詳しく教えてくれている。ボリュームの半分は、仕事の英語に特化する意義と、英語を話す訓練をいかに行うかという話に費やされているほどだ。これを基にすれば、勉強の仕方に迷うことはなく、迷っている暇はない。後半には、職場で役立つ応用範囲の広い表現を学べる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」