WAmazingは1月26日、訪日外国人向けスマートフォンアプリ「WAmazing」を開始した。SIMカードをフックにした旅行支援プラットフォームで、訪日客と観光事業者、運行事業者をマッチングする。訪日客が旅行前や旅行中に使う情報サービスとして、2月1日より運用を開始する。
このアプリは、タクシーの配車手配から宿泊施設、アクティビティの検索・予約・決済までをトータルで提供するもので、無料配布されるSIMカードをスマートフォンに装着して利用する。SIMには、5日間・500メガバイトまでの無料モバイルネットワークが提供され、旅行に不可欠なネットワークインフラをインセンティブにWAmazingの利用を促す。もちろん、SNSなどWAmazing以外の用途にも使用できる。
現時点では、台湾・香港からの旅行客に対応しており、今後提供国を増やす予定だ。SIMカードは、訪日前にWAmazingアプリを居住国でダウンロードし、無料の会員登録を済ませることで発行の申請が可能となる。SIMカードの受け取りは、成田空港の4カ所に設置された受け取り機にアプリが表示するQRコードをかざすことで受け取ることができる。なお、会員登録時にはクレジットカードの決済情報の入力が必要だが、これは各サービスの予約・決済時に利用する。
WAmazingアプリでは、残りのデータ容量とデータ容量の追加購入(500メガバイト、1ギガバイトごと)が可能で、データ容量を追加することで利用日数も伸ばすことができる。モバイルネットワークはソラコムが提供していることから、ユーザーの利用状況を見ながらパーソナライズされたSIMカードの提供も検討しているという。
WAmazingでは、約400のタクシー会社が加盟する一般社団法人東京ハイヤー・タクシー協会と連携し、都内約1万2000台のタクシー配車が可能。ユーザーの現在地を送信するため、ハードルの高い電話での配車が不要となる。なお、現時点では目的地をアプリ上で指定することはできず、乗車時に目的地をユーザーがドライバーに伝える必要がある。
また、チェッカーキャブ無線協同組合と連携。地方のスポットに往復送迎する「訪日外国人旅行者向け観光タクシー」をアプリ上で予約・決済可能だ。これは、訪日リピーター客の増加による地方への関心が高まっているものの、公共交通が都市ほど発達していない地方への観光ニーズに応えるものとなる。サービスローンチ時は、スキー場への送迎を実施。今後も、日本の四季を体験できる地域にDoor to Doorで送迎するとしている。
こうした観光アクティビティやツアーの手配のほか、今後は宿泊施設の予約・決済もできるようにアップデートを進める予定。旅行プラットフォームとして、外部サービスとの連携も含め、訪日客のさまざまな旅行ニーズに応えていく。
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