トランプ大統領、いまだに低セキュリティの「Android」スマホを使用か

Laura Hautala (CNET News) 翻訳校正: 水書健司 長谷睦 (ガリレオ)2017年01月26日 12時05分

 米国大統領のすぐそばに置かれているのは、容易にハッキングできる盗聴装置とカメラかもしれない。

 その装置とは、Donald Trump大統領が使っている、セキュリティ対策の不十分な「Android」スマートフォンだと、New York Timesが米国時間1月25日付の記事で報じた。Trump大統領は、そのスマートフォンをいつも身近に置き、ホワイトハウスでテレビを見ながらツイートするのに使っているらしい。

提供:Getty Images
New York Timesは、Trump大統領がセキュリティ対策の不十分なスマートフォンを使っていると報じた
提供:Getty Images

 Trump大統領は、民主党の政治家と組織の個人的な通信が次々とハッキングされた熾烈な選挙戦を経てきたにもかかわらず、依然としてセキュリティの低いスマートフォンを使用していることになる。個々の端末は、やる気さえあれば誰でもハッキングできると、セキュリティの専門家たちは述べている。

 「狙ったスマートフォンに侵入してクローンを作れば、それで完了だ。持ち主はそのことに気付きもしない」と、シークレットサービスに勤務したのち、現在はCyberSponseのセキュリティ責任者を務めているLarry Johnson氏は指摘する。

 シークレットサービスは、Trump大統領の就任に際してセキュリティ対策を施したスマートフォンを渡している。Johnson氏によると、この特別なスマートフォンは、機能がかなり限定されているという。Barak Obama前大統領は、シークレットサービスが用意した「Blackberry」を使って@POTUSのTwitterアカウントにアクセスしていたので、大統領がスマートフォンからツイートすること自体はこれまでもあった。潜在的な危険が伴うのは、ごく簡単にハッキングできる、セキュリティ対策の不十分なスマートフォンを身近に置いておくことだと、Johnson氏は述べた。

 ホワイトハウスは、現時点でコメントの要請に応じていない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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