次期米大統領のDonald Trump氏は、元ニューヨーク市長のRudy Giuliani氏にシリコンバレーへの口利きを依頼している。
Trump氏の政権移行チームは米国時間1月12日、Giuliani氏が企業のリーダーや技術の専門家に接触して一連の会合に招集し、Trump氏のサイバーセキュリティ対策を具体化するのを支援すると発表した。Giuliani氏は、Trump氏が解決を誓っているサイバーセキュリティ問題に関して、Trump氏のチームに助言も行う予定。
Giuliani氏本人は、サイバーセキュリティ問題に深入りしない見込みだ。Trump氏は、企業が直面している問題と対策について聞きたいと考えている。
Giuliani氏は12日、Fox Newsに対して次のように語った。「サイバーセキュリティに対する答えは、民間にある。企業のリーダーや技術関係者を結集しようと考えている。大統領は継続的に彼らと会う予定だ」
Giuliani氏は大統領選でTrump氏の相談役だった。一時期は、司法長官や国務長官など、政府閣僚への指名も検討されていた。
Trump氏のサイバーセキュリティ対策は、下院議員のMike Pompeo氏や上院議員のDan Coats氏らが率いるとみられている。両氏はそれぞれ、中央情報局(CIA)長官と国家情報長官に指名されている。Trump氏は11日の記者会見で、米国政府のサイバーセキュリティが「最悪」だと非難し、政権発足後90日以内に米国のサイバーセキュリティの脆弱性について報告すると約束した。
Giuliani氏は2016年1月以降、Greenberg Traurig法律事務所でサイバーセキュリティ担当責任者を務めている。それ以前は、ニューヨーク市長、米司法次官、司法省の麻薬担当部門責任者などを歴任してきた。
Giuliani氏は、Trump政権とこれらIT企業との橋渡し役になる。PayPalの創設者であるPeter Thiel氏がTrump氏の政権移行チームで果たした役割に似ている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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