コネクテッドカー向けサービスや交通状況分析を手がけるINRIXは、同社の車載アプリケーションプラットフォーム「OpenCar」にAmazon.comの音声対応仮想パーソナルアシスタント「Alexa」を組み込むと発表した。これにより、OpenCar対応自動車のドライバーは、2017年上半期より車内でAlexaの各種サービスを利用できるようになる。
OpenCarは、INRIXが他社にOEM用として提供している車載プラットフォーム。数百社の企業から2250人以上が登録開発者として名を連ねており、オーディオストリーミング、エンターテインメント、都市ガイド、駐車情報、地図といったサービスをドライバーに提供可能だ。
Alexaの機能を搭載することにより、OpenCarから「Amazon Music」「Audible」といったAmazon.comのサービスが利用可能になる。もちろん、INRIXが提供している「Driver Services」で交通や駐車場、事故、天気、ニュースなどの情報も得られる。
INRIXは、Alexa向け追加機能「スキル」の開発にも取り組んでいる。INRIXのスキルを利用すると、家庭内に設置したAmazon.comのAlexa対応スマートスピーカ「Echo」や「Echo Dot」を通じて、交通情報や目的地までの所要時間を確認したり、駐車場を予約したりできる。
さらに、これらスキルはOpenCarとも連携するため、出かける前にEchoなどで調べたナビ情報をOpenCar搭載車に転送するといった、シームレスな使い方も可能になる。
なお、米国ネバダ州ラスベガスで開催されたConsumer Electronics Show(CES)において、INRIXはOpenCarに搭載したAlexaをデモンストレーションしていた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス