自動車の自動運転技術は急速に進歩しており、自動車ライドシェアリングのUberも、自動運転タクシー事業の展開を目指しているのか、自動運転車の試験に取り組んでいる。
以前から自動運転車を行動で試験しているGoogleも、ライドシェアや無人タクシーといったサービスを技術開発の目的にしている可能性がある。同社が自動運転車の配車などに関する技術を検討していることが、米国特許商標庁(USPTO)より2016年12月22日に公開された文書「DETERMINING PICKUP AND DESTINATION LOCATIONS FOR AUTONOMOUS VEHICLES」(公開特許番号「US 2016/0370194 A1」)から判明した。同技術の出願日は2015年6月22日。
この技術は、自動運転車が乗員を乗せたり降ろしたりするために、適切な停車地点をユーザーに提案するもの。同技術を使うと、ユーザーの指定した位置からの距離や道路の状況などに応じ、安全に乗降できる場所を自動的にユーザーへ伝えられる。無人のライドシェア車やタクシーだけでなく、自家用の自動運転車にも適用可能だ。
実施例では、ユーザーがスマートフォンの配車アプリで乗車位置や目的地を指定する方法が説明されている。例えば、ユーザーが道路のある地点をアプリ上で指定すると、その位置情報と地図情報、停車可能な地点の情報などが比較され、指定された場所から徒歩で移動可能な複数の停車地点候補がアプリの画面に表示される、といった具合だ。
徒歩で移動できる範囲の設定方法としては、歩道沿いに距離を測って判断する方法や、単純に円を描いて範囲を決める方法が考えられる。移動可能な範囲内であっても、指定場所から近い候補が複数存在する場合は、範囲内のより近い候補だけを提案する方法もある。
また、移動可能範囲内に適切な停車可能地点が存在しない場合は、スマートフォンの画面にその旨を通知する例も説明されている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」