Androidのカスタマイズ性の高さを示す例のひとつに、ホーム画面に独自のランチャーアプリを指定できることが挙げられる。自分が使いやすいと感じるランチャーをホームに指定することで、操作性を向上させられるのはもちろん、標準のホーム画面にはない機能を追加できる。スマホの機種変更を行ったあとも同じインターフェースで使い続けられるのも利点だ。
そんなランチャーアプリの中でも種類が豊富なのが、電話やメール機能を中心に、大型ボタンの採用により操作性を向上させたランチャーアプリだ。高齢者や視力が弱いユーザ向けに開発されたこれらのアプリを使えば、あたかもドコモの「らくらくホン」に似た操作性で、電話やメールができるようになる。
今回はこうしたランチャーアプリのうち、電話のかけやすさを重視したアプリと、ホーム画面の置き換え機能はないものの電話機能に限定して大型ボタンを提供している専用アプリ、計6つを紹介する。
なお今回紹介するアプリはひととおりチェック済みだが、同種アプリの中にはインストールしただけですべての電話を特定の割引サービス経由で発信するよう設定を書き換えるアプリも存在するので、ランチャーアプリの導入にあたっては電話発信時に意図しない番号へのダイヤルがないか、十分注意することをおすすめする。
ホームと置き換えて使える統合ランチャーアプリ。トップ画面の「電話」をタップすると電話関連の画面が表示される。お気に入りの最大登録件数は12件で、横スクロールで表示される。110番や119番に電話するためのショートカットボタンが用意されているのが特徴。全機能が使えるのは最初の2週間のみで以降は有料版(400円)を購入する必要がある。機能は豊富だがそれゆえ初期設定の項目数は多め。
ホームと置き換えて使える統合ランチャーアプリ。ダイヤルするにはトップ画面の「電話」をタップする。お気に入りは最大3件が登録でき、トップ画面の下段に表示される。ボタンのバイブレーションの強弱や反応時間など詳細なカスタマイズが可能。全機能が使えるのは最初の1週間のみで、「電話」「メモ帳」「設定」の機能を継続利用するためにはアプリ内課金で永久利用権を購入する必要がある。
ホームと置き換えて使える統合ランチャーアプリ。テキストラベルのないアイコンのみのデザインが特徴。ダイヤルするにはトップ画面の電話アイコンをタップする。履歴、連絡先などはすべてAndroid標準の機能を呼び出す仕組みで、他アプリのようにお気に入りの連絡先をボタンとして表示する機能はない。無料で利用できるが、画面下段にバナー広告が常時表示される仕様で、それゆえ1画面に収まらず上下スクロールが必要になるのがネック。
ホームと置き換えて使える統合ランチャーアプリ。ホーム画面の「WisePhone」という円形ボタンを押すことで電話関連のメニューが表示される。ボタンはテキストラベルのないアイコンのみのデザインで、顔写真が表示可能なお気に入りのほか、通常のダイヤル、履歴、SMSを使った緊急連絡ボタンが用意されている。無料で利用できるが、画面下段にバナー広告が常時表示される。初期設定が英語で、またホーム画面の日時表示も日/月/年の並び順しか選択できない。
ホームと置き換えて使える統合ランチャーアプリ。お気に入りを重視した設計で、トップ画面の「通話」をタップすることでお気に入りが表示されるほか、「番号」をタップすると新規ダイヤルが、左下の数字をタップすると通話履歴が表示される。このほか現在地通知、緊急SOSの発信機能も備える。無料でありながら広告なしで利用できる。表示周りや機能はカスタマイズ性が高いが、階層が煩雑でやや見づらいほか、日本語の誤訳も一部に見られる。
ホームと置き換える機能を持たない電話専用のランチャーアプリ。「ダイヤル」「お気に入り」「着信履歴」の3つのタブが表示され、お気に入りにはよく利用する電話番号を3件まで登録できる。初期設定はほとんど必要なく、標準アプリの情報を自動的に読み込むことですぐ使えるようになる。電話機能に重きを置いていることもあり、カスタマイズ性はほぼ皆無で、表示サイズの変更機能なども用意されていない。無料でありながら広告なしで利用できる。
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