Facebookの最高経営責任者(CEO)を務めるMark Zuckerberg氏は米国時間12月19日、自身の家庭内デジタルアシスタントとして構築した人工知能(AI)システム「Jarvis」を披露した。
このソフトウェアの音声がこのほど明らかになった。それは「神」の声。正確には、映画で「神」を演じた人物が声を担当している。
Zuckerberg氏は20日、稼働中のJarvisの動画を公開した。同ソフトウェアの声を担当しているのは、他ならぬ俳優のMorgan Freemanさんなのだ。
動画の中で、Zuckerberg氏が朝目覚めると、Freemanさんの低音ボイスが彼に挨拶する。Jarvisはトーストを焼き、音楽を再生し、グレーのTシャツ(Zuckerberg氏の定番服)を筒から発射してZuckerberg氏の着替えを手伝う。TシャツをキャッチしたZuckerberg氏はカメラを向いて、「最高」と微笑む。
自動化されていて、1日を通して作業を補助してくれる夢のスマートホームは、シリコンバレーで現在熱心に取り組みが進められている分野の1つだ。AmazonとGoogleは、それぞれ「Amazon Echo」と「Google Home」でそのビジョンを消費者に広め始めている。大手IT企業は、AI分野でさらに大規模な賭けにも出ている。Facebookは、顔認識の限界を押し上げるための技術を開発しており、Googleは囲碁で人間に勝てるソフトウェアを開発した。
Zuckerberg氏は、自身の2016年の個人的な課題として、Jarvisを構築した。その名前は「アイアンマン」のデジタルアシスタントに由来している。同氏は、2週間に1冊新しい本を読むことや、中国語を学ぶことなど、毎年新しい目標を掲げている。
中国語は、彼が娘のMaxちゃんに設けた目標でもあるらしい。動画の中で、JarvisはMaxちゃんを起こして、毎日の中国語レッスンをする。
「Jarvis、君の中国語にはうっとりするね」とZuckerberg氏は動画の中で言っている。
Morgan Freemanさんが、私たち全員に新しい言語を教えてくれれば素晴らしいのだが。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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