Googleは、うるう秒の挿入にともなって協定世界時(UTC)に2016年12月31日23時59分60秒(日本時間2017年1月1日8時59分60秒)が生ずることを受け、同社の公開NTPサーバではうるう秒を挿入せず、挿入時刻の10時間前から10時間後まで0.0014%低速化させることで、20時間かけて徐々に調整すると発表した。
うるう秒は、地球の自転から定義されるUTCと、世界各地に設置された原子時計から導き出される国際原子時(TAI)とのあいだに生ずる差異を解消する目的で、ときおりUTCに挿入される1秒のこと。挿入されるタイミングで1分の長さが通常と異なり61秒に長くなるため、コンピュータシステムが誤作動しかねない。
そこでGoogleは、UTCの2016年12月31日14時ちょうどから2017年1月1日10時ちょうどまでの20時間、同社の公開NTPサーバを0.0014%低速化させて調整し、うるう秒挿入を避ける。この間、GoogleのNTPサーバが刻む1秒は、本来より13.9マイクロ秒長くなる。詳細なスケジュールは、ウェブサイトに掲載されている。
Googleの全サービスおよび全APIは、いずれもこの調整されるNTPサーバと同期して運用される。うるう秒が挿入されるGoogle以外のNTPサーバを利用している場合は、Googleのサービスと時間的なずれが生ずるので、注意が必要だ。
なお、Googleは2012年6月と2015年6月に実施されたうるう秒挿入も、同様の方法で対応した。
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