パイオニア、居眠り運転を防ぐ新システムを開発--心拍数から眠気を検知

 パイオニアは12月15日、自動車運転時の居眠り事故を防ぐ「ドライバーモニタリングシステム」を開発した。心拍数からドライバーの眠気を検知し、振動を用いて覚醒させる。

 ドライバーモニタリングシステムは、心拍計測と独自の解析アルゴリズムを用いた「眠気予兆検知技術」と、振動による効果的な「覚醒レベル改善技術」を連携させることで、ドライバーの覚醒レベルの低下を未然に防ぐというもの。


心拍数からドライバーの眠気を早期に検知し、振動を用いて覚醒レベルを改善、維持するイメージ

 現在、シートやハンドルなどに内蔵する「車載用心拍センサー」と「眠気予兆判定アルゴリズム」の開発を進めている。自社開発の「振動ユニット」を車両シートに実装して効果を評価するほか、音響技術を応用し、振動の慣れからくる覚醒効果の低下を抑えるコンテンツの作成などにも取り組んでいるという。

 今後は、シミュレータと実走行によるサンプルデータの収集と分析を積み重ね、眠気検知精度と覚醒レベル改善効果を高めていくとのこと。2020年以降の市場導入を目指す。

 このシステムは、2017年1月に米国ラスベガスで開催する「CES 2017」と、千葉県の幕張で開催する「東京オートサロン 2017」にデモ機を参考出品する。

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