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Netflix、2017年のオリジナル作品1000時間以上へ--映像“制作”でも存在感

加納恵 (編集部)2016年12月15日 08時30分
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 映像配信サービス「Netflix」は、コンテンツ制作会社としても順調にその規模を拡大している。「2016年に600時間分のオリジナルコンテンツを配信したが、2017年は1000時間以上の配信を目指す。将来的にはコンテンツ全体の50%をオリジナルが占めることを見込んでいる」と、Netflix代表取締役社長 グレッグ・ピーターズ氏は、12月14日に開催したコンテンツラインアップ発表会において、今後オリジナルコンテンツの割合を一層増やしていくことを明言した。

 米国に拠点を置くNetflixは、現在190カ国以上でサービスを展開し、会員数は8600万人を超える。日本では2015年9月にサービスをスタート。2016年6月には、又吉直樹氏の芥川賞受賞作「火花」をオリジナルドラマ化し、話題を呼んだ。「火花を視聴した人の約半数が海外からのユーザー。見たい時に見たいコンテンツに出会いさえすれば、日本から発信するコンテンツを世界中の人たちに見てもらえる」(ピーターズ氏)と話す通り、日本のコンテンツを世界に発信する役割も果たす。

Netflix代表取締役社長 グレッグ・ピーターズ氏
Netflix代表取締役社長 グレッグ・ピーターズ氏

 こうした実績を元に、2017年の日本オリジナルドラマとして「野武士のグルメ」(2017年3月17日配信開始)と「Jimmy~アホみたいなホンマの話~」(2017年夏配信開始)の2本を用意する。

 野武士のグルメは、「孤独のグルメ」の原作者である久住昌之さんと土山しげるさんの作画による「漫画版 野武士のグルメ」を実写ドラマ化したもの。海外からの人気も高いドラマである孤独のグルメと「深夜食堂」を受け、グルメをテーマにしたオリジナル作品として制作したという。

 Jimmyは、画家としても活躍するジミー大西さんと明石家さんまさんをモデルにした物語。ジミー大西さんを中尾明慶さん、明石家さんまさんを小出恵介さんが演じる。企画、プロデュースは明石家さんまさん自身が務め、主役2人のキャストも自らが指名した。

 海外のオリジナルドラマは、ドリュー・バリモア主演の「Sant Clarita Diet」、デヴィッド・フィンチャー監督の「Mindhunter」など多数用意する。ポン・ジュノ監督による「Okja」、ブラッド・ピット主演の「War Machine」などの映画作品も控える。

日本オフィスの役割の1つはアニメクリエーターとの関係構築


Netflixのコンテンツ ディレクターであるジュリアン・ライハン氏

 ドラマ、映画とともに「2017年から力を入れていく」(Netflixのコンテンツ ディレクターであるジュリアン・ライハン氏)と位置づけるのが、バラエティショーとリアリティショーだ。2月には俳優シルベスター・スタローンさんがプロデュースした「ULTIMATE BEASTMASTER」の配信を開始。6カ国のアスリートが戦うリアリティショーで、各国のMCが自分たちの言語でコメントする形を採用する。

 「Netflixは脚本のあるドラマなどのオリジナル作品で知られるが、2017年からは脚本のないバラエティやリアリティショーなどにも挑戦していく」(ライハン氏)とし、20作品の制作を予定していることを明らかにした。

 また、特に人気の高い日本のアニメ作品については、SF漫画を劇場アニメ化した「BLAME!」をポリゴン・ピクチュアズとともに手がけ、HDR化して全世界へ配信するとのこと。「日本のアニメクリエーターと組んで、多くのアニメ作品を発信していきたい。日本にNetflixのオフィスを構えた理由の1つは、アニメクリエーターとの密な関係を構築するため」(ライハン氏)とした。

 現在日本では、10本のオリジナルコンテンツを制作中で、22本を超える作品を企画している。ピーターズ氏は「今後も質、量ともに追求し、2020年までには世界最大のコンテンツ制作会社になりたい。日本でのサービススタートから約1年3カ月、日本のコンテンツを国内外に向けて提供できたことを誇りに思う。また日本のNetflixユーザーの満足度向上に努めていきたい」と2017年への抱負を語った。

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