Facebookは、ライブ動画の中に入り込むような体験をユーザーに提供しようとしている。
Facebookは米国時間12月12日、360度ライブ動画機能をリリースすると発表した。視聴者はFacebook上でライブ配信されている動画の中で縦横自在に見て回ることができるようになる。
同社サイト上でユーザーが費やす時間を伸ばしたいと考えるFacebookにとって、ライブ動画は重要な要素となっている。最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏は、ライブ動画を同社の未来として捉えており、「われわれはライブ動画の黄金時代」に突入しようとしていると述べていた。
この取り組みは、仮想現実(VR)におけるFacebookのより広範囲にわたる取り組みとも合致している。同社は2016年に入り、ハイエンドのVRヘッドセット「Oculus Rift」をリリースし、ユーザーがFacebook上でVRを共に使用する方法をデモで示した。
VRに大きく賭けるシリコンバレー企業はFacebookだけではない。Googleは「Daydream View」ヘッドセットをリリースしたばかりで、サムスンもOculusとの提携によるヘッドセット「Gear VR」を提供している。Facebookが2年前にOculusを買収したとき、Zuckerberg氏は、VRがコンピューティングの次なる波になるとの考えを示唆していた。
今のところ360度のライブ動画を配信できるのはパブリッシャーのみで、18億人の全Facebookユーザーを対象には提供されていない。Facebookは13日、National Geographicとの提携によるユタ州の火星砂漠研究基地からの動画をもって、360度ライブ動画を正式にリリースする予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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