ネットラジオを手がけるPandora Mediaが、「Pandora Premium」と呼ばれる有料サービスを開始することを、米国時間12月6日夜のプレゼンテーションと7日付のブログ投稿で明らかにした。Spotifyや「Apple Music」に似た本格的なオンデマンド型の音楽サブスクリプションサービスだという。サービスの開始は2017年初めの予定で、価格は月額10ドル程度になる。このサービスでは、ユーザーの好みに合わせた音楽の発見やプレイリストの作成、オンデマンド検索といった機能が重視される予定だ。
Pandoraは、従来のラジオのデジタル版サービスを手がけ、音楽モバイルストリーミングの先駆けとなった。だが、事業開始直後は好調だったものの、ライセンス上の制限のために、リスナーが再生する曲を選択する自由度が低かったことから低迷した。これに対してSpotifyやApple Musicといった競合サービスは、ユーザーが好きな曲を好きなだけ聴くことができるという、より時代に合った利用条件を定めている。
この数年間ライバルとの厳しい競争に苦戦しているPandoraだが、音楽の好き嫌いに関するデータを10年以上にわたって蓄積しているという強みは今も健在だ。同社には、こうしたノウハウを新しい有料サービスに生かすつもりだという。
Pandoraの無料サービスをすでに使っているユーザーがサブスクリプションサービスを利用すると、これまで申告した好き嫌いのデータに基づき、自分の好みに合った楽曲のプレイリストが即座に作成される。また、すべてのプレイリストの一番下に設けられたボタンを押すと、好みの楽曲に似たおすすめの曲が表示され、自動で追加もできる。また、検索機能では、ユーザーが好むと思われる曲や探していると思われる曲が検索結果に反映される。さらに、同じような曲が次々に再生される自動再生機能も選択可能だ。
Pandoraには、無料の広告付きラジオサービスと最近改良された広告なしのサブスクリプションサービス「Pandora Plus」(月額4.99ドル)があるが、Premiumはそれらに続く新たなサービスとなる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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