ランサーズは12月5日、クラウドソーシング利用に関する品質管理の指摘を受け、品質向上の取り組みを強化すると発表した。
現在、記事を非公開化しているDeNAの医療キュレーションサービス「WELQ」などで、信ぴょう性の低い記事を大量に制作するために使われていたのが、不特定多数の相手に仕事を依頼するクラウドソーシングサービスだ。WELQ編集部がクラウドソーシングサービスに登録する外部ライターに対して執筆を依頼していたが、医療知識がないライターも執筆していたほか、1本あたりの単価も非常に低価格だったとされている。
同社では、WELQとの関与を明記していないが「弊社サービスを利用した受発注において不適切な仕事依頼がなされうる状況について真摯に受け止め、社内の管理体制を強化する」とした上で、より良い利用環境の提供を目的に、同社代表取締役社長の秋好陽介氏を長とするランサーズ品質向上委員会を設置する。
委員会では、クライアントの仕事依頼ガイドラインを設置。それを順守するためのモニタリング体制を強化し、ガイドラインに適さない依頼をより強力に排除するとしている。また、新しい依頼ガイドラインや委員会設置に関する相談窓口も、ユーザーとクライアント双方に設置する。
今後は、外部の専門家や関係者を含めたサービス改善策を検討した上で、追加の具体的な取り組みについて毎月公開するとしている。
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